お尻には多くの筋肉が層になって重なっていたり、さらにその筋肉を貫いて足に向かって走行する神経もありますが
お尻に痛みを生じた場合、まず何が影響してお尻の痛みを引き起こしているのかを見極める必要があります。

お尻には大殿筋、中殿筋、小殿筋、深層外旋六筋、梨状筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋と呼ばれる筋肉がありそれぞれに働きがあります。

立つ、座る、立ち上がる、股関節を動かすなど人間の活動時には常に働いている筋肉です。常に働いているがゆえに非常に疲れも溜まりコリやすい場所でもあります、お尻の筋肉の疲れやコリはお尻の痛みそのものだけにかぎらず腰や肩、背中などの全身の状態にも大きな影響を与える非常に重要な筋肉なのです。

またお尻の筋肉の中を走行する神経には坐骨神経があり、坐骨神経痛が起こると神経に沿って痛みを生じるためその結果お尻にも激しい痛みが生じる場合があります。

当院ではお尻の痛みの症状は身体のバランスの乱れが原因の１つとしてあると考えております。

治療の第一段階としてまずは身体のバランスの修正を行います。

身体のバランスは４つのタイプに分かれます。
1. 右に傾いて、上半身・下半身共に右に捻じれている。
2. 右に傾いて、上半身は左に下半身は右に捻じれている。
この場合は右脚荷重になっています。

3. 左に傾いて、上半身・下半身共に左に捻じれている。
4. 左に傾いて、上半身は右に下半身は左に捻じれている。
この場合は左脚荷重になっています。

身体のねじれがあると筋肉が左右均等に機能しなくなります、
その結果、同じ個所に負担がかかり痛みや違和感が起こると考えております。

バランスを修正すると今まで機能していなかった筋肉が働いてくれるようになり、動きが悪くなっていた関節も動くようになります。

それと同時に神経の伝達や血流も正常化していきます。

状態によってはテーピングやサポーターなどでサポートして、より早く改善するようにしております。

また、２つ目の原因として内臓の肩代わり(内臓が疲れたり、障害を受けた時にひどい状態になる前に他の部分に痛みや違和感などの症状を出して黄色信号を出している状態)が起きている方は、
東洋医学的に関節や軟骨、靱帯は肝・胆、腱は心・小腸、筋肉は脾・胃が深く関係しており、そこへのアプローチを刺さない鍼や７色のテープで行っていきます。

症状によっては、痛みが出ている場所や痛みが出る動きによってどの内臓の肩代わりが起こっているのか判別できるのでそちらへの処置を行います。